――僕はどこにいてもきっと、君の見る空になれるだろう。

天の仔

☆タイトルの読み:てんのこ
☆長さ:やや厚い文庫本1冊。1回分で文庫本3〜5ページ前後の量で、全87回。
☆制作時期:書き上げたのは2009年秋。ここで公開の2014年始まで手を加え続けてます。
☆ジャンル:シリアス。古代オリエント風の伝奇ファンタジー。魔法は出てきません。

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あらすじ

 山間の里に住む少年・菱呂(ひしろ)は、里のほぼ誰もに忌み嫌われている。
 それは誰もが黒っぽい目と髪を持つ里で、ただ一人、金色の髪と水色の瞳だから。
 菱呂がいつも唱える言葉は「仕方ない」。全てをそうやっていなして生きてきた。
 ある春の日、里で16年ぶりの祀りが行われることになった。
 里一番の棒術の腕を持つ菱呂は、祀りの護衛役を司ることになる。
 守る相手は伊由古(いゆこ)。祀りで湖に”捧げられる”役目の少女。
 菱呂は畏怖の念で伊由古と接する内、やがて里の隠した暗い歴史を見抜いていく。
 そして一握りの優しさに触れ、己の内に棲む”天”に気づいた時――
 菱呂は金の髪と水色の瞳が持つ本当の意味を知り、ある決意を固める。
 すべてを抱き、受けとめ、共に生きていくために。


登場人物紹介

☆ 菱呂(ひしろ) ☆
16歳。真っ当で落ち着きのある少年。里の嫌われ者だが、懸命に働いて生きている。

☆ 伊由古(いゆこ) ☆
16歳。里を守る湖の”嫁”とされる少女。美しいが人離れした様子で、大きな秘密を持つ。

☆ 八右智(やつうち) ☆
里の祀りを取り仕切る青年で、伊由古とも関係が深い。穏やかだが決まりには厳格。

☆ 理島(りしま) ☆
伊由古の世話係の女性。美しい造形だが顔に大きな傷がある。人目を気にするくせがある。

☆ 見石(みいし) ☆
21歳。菱呂のたった一人の友人。大柄でさわやか、棒術にも長けた青年。

☆ 斗々冨貴(ととふき) ☆
菱呂がある目的で訪ねた中年の女性。独特の視点を持ち、菱呂を大きく導いていく。

上記含め、読みが特殊な人名の一覧です。50音順。
一陀羅(いだら)・伊由古(いゆこ)・加佐名(かさな)・紀流古(きるこ)・斗々冨貴(ととふき)・菱呂(ひしろ)・
摩耶女(まやめ)・見石(みいし)・水奈女(みなめ)・八右智(やつうち)・由馬(ゆうま)・理島(りしま)

以下は用語の一覧です。50音順。
御山(おやま).御方(おんかた).霊女(たまのめ).侍人(はべり).侍女(はべりめ).火和湖(ひわこ).防人(まろうど)